人類史上最も売れたアルバム「スリラー」全収録曲のトリビア16個

こんにちは。あおありです。

この記事では、人類史上最高売上を記録したマイケルジャクソンのアルバム「スリラー」収録曲に関する16個のトリビアを紹介します。

スリラーは1982年12月に発表されました。

  • 磨き抜かれたサウンド
  • キャッチーなメロディー
  • マイケルの美しい歌声
  • 釘付けになるダンス
  • 映画のようなミュージックビデオ
  • かっこいいファッション

上記の要素が詰まったスリラーは爆発的にヒットし、人類史上最大の売上(推定7000万枚)を記録しました。

2022年11月、スリラー発売から40年を記念して、10曲の未発表曲を含むCD2枚組の記念盤が発売されます。

11月18日発売のマイケル・ジャクソン 『スリラー』 40周年記念盤に、未発表デモ&レア音源を含む全10曲の追加収録が決定! | マイケル・ジャクソン | ソニーミュージックオフィシャルサイト
ソニーミュージックによるマイケル・ジャクソン公式サイト。マイケル・ジャクソンの最新ニュースやリリース情報、ビデオ、ライブ・イベント出演情報、メディア情報などを掲載。

発売から40年経ってもますます注目されるスリラーの収録曲は、以下の9つです。

  1. Wanna Be Startin’ Somethin’
  2. Baby Be Mine
  3. The Girl Is Mine
  4. Thriller
  5. Beat It 
  6. Billie Jean
  7. Human Nature
  8. P.Y.T.
  9. The Lady In My Life

この記事では、

  • 全収録曲の簡単な紹介
  • 曲に関する16個のトリビア

を記載します。

あおあり
あおあり

トリビアをたくさん知って、さらにスリラーを楽しめるかも!?

マイケルはOff The Wallの時期からWanna Be Startin’ Somethin’を作曲していた

アルバムの1曲目を飾るのはWanna Be Startin’ Somethin’です。

アフリカの音楽スタイルを全面に押し出したこの曲は、エネルギッシュでリズミカルで、湧き上がる生命の力を感じる作品です。

ワールドツアーのセットリストでは必ず冒頭に入っていて、マイケルとファンにとって欠かせない存在です。

この曲を書いたのはマイケルで、前作のOff The Wallの時期から用意していたと自伝で明かしています。

The first song I had was “Startin’ Something,” which I had written when we were doing Off the Wall but had never given to Quincy for that album.

最初に作った曲は”Startin’ Something”だった。Off The Wall製作中に僕が作曲したけど、クインシーにはアルバム候補曲として明かさなかった。

Michael Jackson, MOONWALK

Off The Wallが発表されたのは1979年なので、3年以上アイデアを温めていたのです。

マイケルが目指すリズムとサウンドができるまで、長い間1人で試行錯誤した結果生まれた名曲ですね。

Wanna Be Startin’ Somethin の”makossa”の意味は「ダンス」

Wanna Be Startin’ Somethin’のアウトロで、「ママセーママサーママ、ク、サ!」と、聞きなれない歌詞が登場します。

これはマヌ・ディバンゴというカメルーンのアーティストの曲“Soul Makossa”の歌詞からインスパイアされた言葉です。

クイズ:”Wanna Be Startin’ Somethin'”でマイケルがサンプリングした曲は何?それは誰が歌った曲?

答え:Manu Dibangoが歌った”Soul Makossa”という曲

マイケル公式Twitterより

マイケルはSoul Makossaのフレーズを少し変えています。

オリジナルの歌詞(Soul Makossa)

mama ko mama sa maka makossa(ママ コ ママ サ マカ マコーサ)

マイケルの歌詞(Wanna Be Startin’ Somethin’)

mama se mama sa ma makossa   (ママ セ ママ サ マ マコサ)

元になったフレーズは、Soul Makossaの冒頭部分にあります。

このフレーズはカメルーンのDualaという言語です。

マイケルはさらに改変しているので、正確な意味はわかりません。

originate in the Cameroonian language Duala, there is no direct translation.

カメルーン語のDualaという言語に由来していて、直訳は存在しない。

Joseph Vogel, Man In The Music

しかし、最後の言葉“Makossa”は「ダンス」を意味すると記載された記事がいくつかあります。

あおあり
あおあり

「ダンス!」というメッセージはこの曲にピッタリ。

マイケルは最初、キーが高いBaby Be Mineを上手に歌えなかった

2曲目のBaby Be Mineは、おしゃれなジャズサウンドをバックにマイケルの伸びやかな歌声が心地よい作品です。

ロッド・テンパートンが作曲したこの曲はキーが高く、さすがのマイケルも最初は上手く歌えませんでした。

The artist really had to stretch to sing it in his natural tenor voice—it’s not an easy song to sing, especially in that key. After several attempts, however, Jackson figured it out and makes it sound effortless on the final cut.

マイケルはBaby Be Mineを歌うために、生まれつきのテノールの声を本当に広げる必要があった。とりわけこのキーでは、簡単に歌える曲ではなかった。しかし、何度か挑戦してジャクソンはコツをつかみ、最終的には楽々とこなしているように歌った。

Joseph Vogel, Man In The Music

Baby Be Mineはとてもリラックスして自由に歌っているように聞こえるので、最初苦労していたとは驚きです。

あおあり
あおあり

才能豊かで芸歴の長いマイケルも、最初から上手くできるわけじゃないんだね。

The Girl Is Mineをイメージしたマイケル自作のイラストが存在する

3曲目の“The Girl Is Mine”は、超大物アーティストのポール・マッカートニー(ビートルズのメンバー)とのデュエットです。

ポールとマイケルはスリラー制作以前から親交があり、この時期に複数曲のデュエットを制作しています。

The Girl Is Mineは穏やかで平和なメロディーで歌いながら、ポールとマイケルが1人の女の子を取り合うというユニークな作品です。

実は、この曲のストーリーを描いたマイケル画伯のイラストがあります。

マイケルはポールとアニメを見ながらThe Girl Is Mineを作曲した。これはマイケルが描いた絵で、スリラーのLP盤のライナーノート(ディスクに同封されている冊子)に掲載された。

マイケル公式Twitterより

マイケルの絵は上手なのですが、平和な曲のイメージと違う壮絶な絵で私はショックでした…

とくに女の子の脱力した手が怖くて、痛そうです

ちなみにLP盤とは、CDの普及以前に用いられていた「レコードディスク」というメディアの一種です。

CDよりも大きく、ディスクに彫られた細かい溝に針を通すことで音が鳴る仕組みです。

Thrillerのタイトル案はStarlightだったが、マイケルが反論して変更された

4曲目のThrillerで、アルバムの雰囲気がガラッと変わります。

ホラー映画を連想する不気味な音、一度聞いたら忘れられないメロディー。

マイケルの歌声はとてもイキイキとして、スキップしながら歌っているみたいです。

気に入った人にイタズラして、びっくりさせて喜ぶマイケルのニヤニヤ顔が思い浮かびます。

現在でもハロウィーンの定番曲として親しまれるThrillerはロッド・テンパートンが作曲しました。

当初のタイトルはStarlightで、アルバムのタイトルにもなる予定でした。

しかしマイケルはこのタイトルは「ありきたりで退屈」と考えており、変更するべきだと意見しました。

He felt “Starlight” was too corny and detracted from some of the edgier material he had written for the album. 

マイケルは「Starlight」というタイトルは退屈で、彼がこのアルバムのために作曲してきた他の挑戦的な曲とかけ離れていると感じた。

Joseph Vogel, Man In The Music

 he “went home and wrote down two hundred to three hundred titles with the favorite being ‘Midnight Man,’ and then went to bed. In the morning I woke up and said this word—thriller. 

Joseph Vogel, Man In The Music

ロッドテンパートンは「Starlightはダサい」とマイケルに意見された後、自宅で200から300ほどのタイトルを書き出しました。

そして眠りにつき、翌朝起きたときに「Thriller」というタイトルを思いつきました。

あおあり
あおあり

一回寝たあとに良いアイデアを思いつくことはよくある。

後にエルビス・プレスリーやビートルズの作品を超えて、人類史上最高の売上を叩き出すモンスターアルバムのタイトルは、熟考の末に生まれたのです。

Thrillerの効果音「オオカミの鳴き声」はマイケルの声

Thrillerの曲中では、ホラー映画を連想するたくさんの不気味な効果音が使用されています。

その中の一つ、イントロの「オオカミの声」は、マイケル自身の声を編集したものです。

We hear a creaking door, gusty wind, thunderclaps, footsteps, and howling (the latter effect performed by none other than Michael Jackson). 

(Thrillerで)聞こえる音は、ギシギシ鳴るドア、突風、雷、足音、そして遠吠えだ。(後半の効果音は、他でもないマイケルジャクソンのパフォーマンスだ)

Vogel, Joseph. Man in the Music (pp.121-122)

全く違和感がない鳴き声なので、教えてもらわないと気づかないです。

あおあり
あおあり

マイケルは動物の鳴き真似も上手

Beat Itのミュージックビデオには本物のギャングが出演している

5曲目のBeat Itインパクト抜群のロックミュージックです。

イケイケなサウンドとは裏腹に、「喧嘩はしないで。危険から逃げて!」というマイケルの優しいメッセージが込められた曲でもあります。

Beat Itのミュージックビデオは、ギャングの決闘をマイケルが仲裁するというストーリーです。

リアルな雰囲気を出すため、なんと「本物のギャング」がビデオに出演しています。

we rounded up some of the toughest gangs in Los Angeles and put them to work on the video. 

僕たちはロサンゼルスで一番強いギャングを何人か集めて、ビデオに出演してもらった。

Those guys in the pool room in the first scene were serious; they were not actors. That stuff was real.

最初のシーンでビリヤード場にいる人達は、本物なんだ。俳優じゃなくて、本物のギャングなんだ。

Michael Jackson, MOONWALK

確かに迫力のある映像が撮影できそうですが、本物のギャングと一緒にいてマイケルは大丈夫なの?と心配になりますよね。

マイケルの自伝によると、彼らは撮影中とても礼儀正しく、良い人達だったそうです。

we had security around and were ready for anything that might happen. Of course we soon realized we didn’t need any of this, that the gang members were mostly humble, sweet, and kind in their dealings with us. We fed them during breaks, and they all cleaned up and put their trays away.

セキュリティーを配置して、何が起こっても大丈夫な準備をしていた。
当然、その必要が全く無いことにすぐに気づいた。
ギャング達のほとんどは謙虚で、スウィートで、親切に接してくれた。
休憩時間に食事を提供したら、みんな綺麗に掃除してトレイを片付けた。

Michael Jackson, MOONWALK

マイケルが車に乗りながらBillie Jeanのビートを考えていると、車が燃えた

6曲目のBillie Jeanは伝説のキラーソングです。

マイケルはこの曲のパフォーマンスで、「ムーンウォーク」を最初に披露しました

  • クールなベースに暗くて怪しげなメロディー
  • 苦しみ悩むマイケルの歌声
  • ムーンウォークを始めとするユニークなダンスステップ
  • シンプルでアイコニックなステージ衣装…

マイケルの魅力がつまった1曲です。

Billie Jeanを作曲したのはマイケルです。

マイケルは最初にベースのビートを思いつき、それ以来夢中になってBillie Jeanを頭の中で作っていました。

ある時、スタジオに車で向かう途中にBillie Jeanについて考えていたら、気づかないうちに車が燃えていたというエピソードがあります。

“Billie Jean” was going around in my head and that’s all I was thinking about. We were getting off the freeway when a kid on a motorcycle pulls up to us and says, “Your car’s on fire.” Suddenly we noticed the smoke and pulled over and the whole bottom of the Rolls-Royce was on fire. That kid probably saved our lives.

“Billie Jean”が頭の中で繰り返されて、それで頭がいっぱいだった。
僕たちが高速道路から降りると、バイクに乗った子供が近づいて言ったんだ。「車が燃えてるよ!」
すぐに煙が出ていることに気づいて車を止めると、ロールスロイスの底が全部燃えていたんだ。
あの子供はきっと僕たちの命の恩人だね。

Michael Jackson, Michael Jackson, MOONWALK

幸いマイケルも運転手も怪我はありませんでした。

普通に運転しているだけで車が燃えるなんて珍しいですね。

あおあり
あおあり

Billie Jeanの威力が強すぎて発火しちゃったのかな

Billie Jeanの録音に152cmの筒が使用された

Billie Jeanの2番に挿入された“Do think twice!”の声は、マイケルジャクソンが5フィート(約152cm)の段ボール製の管を通して歌い、作られたものだ。

マイケル公式Twitterより

スリラーが発売される前から、Billie Jeanがヒットソングになることは明白でした。

ビリージーンをより洗練した作品にするため、レコーディングではあらゆる工夫がこらされています。

長い段ボールの筒もその一つ。

“Do think twice!”の声は少しこもっていて独特の響きがあり、耳に残ります。

Billie Jeanのベースに採用されたのは日本の会社YAMAHAの機材

Billie Jeanのサウンドに外せないのが、クールなベースラインです。

マイケルはもともと「低音のベースがかっこいい曲」を作りたいと考えていました。

理想のベース音を作るために多くな楽器や器材を試した結果、採用されたのは日本の会社であるYAMAHAの器材でした。

Louis Johnson going through just about every bass guitar he owned to capture the sound Jackson wanted on the bass line, finally settling on a Yamaha with a thick, buzzing sound;

ルイス・ジョンソンは、マイケルがベースラインに求める音を捉えるために、彼が持っている全てのベースギターを試した。最終的にヤマハの分厚く振動する音に行き着いた。

Joseph Vogel, Man In The Music
あおあり
あおあり

マイケルの勝負曲に日本製品が貢献したと思うと嬉しい♪

Human Natureは、幼い娘との会話から生まれた

7曲目のHuman Natureは、ミッドテンポの美しいバラードです。

浮遊感のある幻想的なサウンド、きらめく夜の街をイメージさせる歌詞、マイケルの吐息が混じったソフトな声に癒されます。

作曲者は、TOTOというバンドのメンバーであるスティーヴ・ポカーロです。

ニュースサイトのTennessean.comで、この曲が生まれた過程について詳しいインタビュー記事と動画が掲載されています。

Story Behind the Song: Michael Jackson's 'Human Nature'
In the digital age “Human Nature” never would have made its way to Michael Jackson.

スティーヴは、ある日小さな娘さんと交わした会話からHuman Natureのインスピレーションを得ました。

その日、娘さんは男の子に叩かれて落ち込み、スティーヴに「どうして?(Why?)」と何度も聞きました。

「その男の子は、多分君のことが好きなんだよ」と娘さんに説明しようとしたスティーヴは、会話が終わった後も娘の「Why」が頭に残り、これを歌にしました。

If they say “Why, Why”
Tell them that is human nature
Why, Why
Does he do me that way 

もしも「どうして?どうして?」と聞かれたら
「これが人間ってものなんだ」と答えればいいさ
どうして?
なぜ彼は私にこんなことをするの?

Human Natureの歌詞

好きな人や一緒に遊びたい人に対して、意地悪したり叩いたりしてしまうケースは子供達の間でよくあることです。

精神的に未熟なので、気を引きたくて悪いことをしてしまうのでしょう。

しかし、叩かれた女の子にとっては理不尽で納得いかないです。

だからお父さんに問い続けるのですが、お父さんは「それが人間ってものなんだよね」と内心思ってしまいます。

そんなふわっとした気持ちの一片を切り取った曲が、後にマイケルの歌うHuman Natureになりました。

Human Natureは元々マイケルのための曲ではなく、偶然発見された

Human Natureはマイケルのために書かれた曲ではなく、作曲者のスティーヴ・ポカーロが自分の曲としてデモを制作していました。

偶然が重なった結果プロデューサーのクインシー・ジョーンズに見つかり、スリラーに収録される運命となりました。

その経緯の詳細がTennessean.comの記事に記載されています。

当時クインシーは、マイケルのための曲制作を、TOTOというバンドのデヴィッド・ペイチに依頼していました。

Embed from Getty Images

デヴィッドと一緒に仕事をしていたスティーヴは、デヴィッドが使う予定だったカセットテープにHuman Natureのデモを録音してしまいました。

デヴィッドは怒って「このカセットに昨夜作った2曲を入れてくれよ。クインシーの遣いが今日テープを取りに来るんだから。」とスティーヴに言いました。

その時、他にカセットテープがなかったので、スティーヴはカセットテープのA面(おもて面)にデヴィッドが作った2曲を入れて、クインシーの遣いに渡しました。

当時よく使われていた「カセットテープ」

クインシーがそのテープを再生したとき、デヴィッドが作曲したA面の2曲が再生したあと、自動的にテープのB面(うら面)に収録された”Human Nature”のデモが再生されました。

クインシーは、本来提供される意図は無かった全く未完成のHuman Natureを気に入りました。

テープを聞いたマイケルも、クインシーと同じ意見でした。

こうして偶然マイケル陣営に発見されたHuman Natureが、スリラーに収録されることになりました。

Tennessean.comのライターは、記事の冒頭で「もしデジタル時代だったら、Human Natureがマイケルの元に行くことはなかっただろう」と述べています。

  • スリラーの制作時期にスティーヴがHuman Natureを作曲した
  • デヴィッドがマイケルの歌を作っている現場にスティーヴが居合わせていた
  • たまたまカセットテープが彼らの手元に一つしか無かった
  • クインシーがカセットのA面だけでなくB面も聞いた

このような偶然が重なった結果、Human Natureという名曲がマイケルの元に行きついたのです。

カセットテープとは

黒い磁気テープに音声データを録音するメディア

CD(コンパクトディスク)が普及する以前に広く用いられた。

テープのおもて面(A面)とうら面(B面)に録音できる。

【豆知識】カセットテープの聞き方。カセットプレーヤーの使い方などの基礎知識 - アイアリ
カセットテープを使ったことがない方のために、聞き方・再生方法を解説します。 カセットテープって何? 主に音楽用

マイケルは、アルバムに採用されたPYTと全く別のPYTを作曲していた

8曲目のP.Y.T.は、お茶目な遊び心が詰まったアップテンポの楽しい曲です。

作曲者はジェーム・スイングラムです。

実は、スリラーに収録されたP.Y.T.が制作される以前に、マイケルは同じタイトルの全く別の曲を作曲していました。

マイケルが作曲したP.Y.T.は、The Ultimate Collection に収録されています。

プロデューサーのクインシー・ジョーンズは、繊細で優しいマイケル作のPYTを聞いて、「もっとファンキーな曲を作ってほしい」とジェームス・イングラムに依頼しました。

自分の曲のタイトルだけを残して全く別の作品を作られたので、マイケルはクインシーに怒っていたそうです。

It was Jackson who first came up with the song idea. His demo, melodic and wistful, was ultimately scrapped at the insistence of Quincy Jones. But the title was kept.

P.Y.T.のアイデアを思いついたのはジャクソンだ。彼の美しいメロディーで悲しげなデモは、クインシー・ジョーンズの強い意向で最終的に破棄された。しかし、タイトルだけが残った。

According to close collaborators, Jackson was furious when Quincy Jones decided to scrap the artist’s demo for “P.Y.T.”—and tasked James Ingram with rewriting the song.

近しい関係者によると、クインシー・ジョーンズが”P.Y.T.”のデモを却下して、ジェームズ・イングラムに歌を書き直すよう依頼したとき、マイケルは激怒していた。

Joseph Vogel, Man In The Music

しかし、マイケルはジェームスの作ったP.Y.T.をとても気に入り、最終的に踊りながらノリノリでレコーディングしました。

Jackson had apparently gotten over his frustration with Quincy Jones for cutting his version of “P.Y.T.”

ジャクソンは、自分の書いたP.Y.T.を却下したクインシー・ジョーンズへの苛立ちを乗り越えていたようだった。

Joseph Vogel, Man In The Music

PYTのコーラスに、妹のジャネットと姉のラトーヤが参加している

P.Y.T.の2番の後、マイケルと女の子達が「ナーナンナ!」と掛け合う楽しいパートがあります。

このバックコーラスに、マイケルの姉ラトーヤ、妹ジャネットが参加しています。

I got Janet and LaToya into the studio for this one, and they produced the “real” backup vocals.

この曲のためにジャネットとラトーヤを呼んで、2人は「本物の」バックコーラスを歌ったんだ。

Michael Jackson, Michael Jackson, MOONWALK (pp.196-197)

“na na na na” call-and-response (sung by sisters Janet and LaToya)

「ナナナナ」の掛け合い(歌ったのはジャネットとラトーヤ)

Joseph Vogel, Man In The Music
マイケルとジャネットの幼い頃の2ショット
マイケルとラトーヤの2ショット
あおあり
あおあり

マイケルのP.Y.T.(若くて可愛い女の子)はキュートな姉と妹だったのね。

Tenderoniはスラングで「若くてスウィートな女の子」という意味

P.Y.T.の歌詞に、“Tendoroni”という単語が出てきます。

Tenderoni you’ve got to be

君はきっと”Tenderoni”だね

P.Y.T.の歌詞より

日本人にとっては聞きなれない単語ですね。

Tenderoniは英語のスラングで「若くてスウィートな女の子(P.Y.T.とほぼ同じ意味)」を意味します。

wikipediaによると、Tenderoniは1930年代から1980年代までアメリカで販売されていたマカロニの商品名でした。

Tenderoni - Wikipedia

“tender”(柔らかい)「マカロニ」の2語を合わせて”Tenderoni”と名付けられました。

小さく薄く、すぐに火が通る柔らかい筒状のマカロニで、お手頃価格で子供に人気だったようです。

あおあり
あおあり

マイケルもよく食べていたのかな?

マイケルはThe Lady In My Lifeを何度もレコーディングさせられた

アルバムの最後を飾る9曲目のThe Lady In My Lifeは、愛を告白するロマンチックなバラードです。

So listen to my heart
Lay your body close to mine
Let me fill you with my dreams
I can make you feel alright

僕の鼓動を聞いて
君の体をピッタリくっつけて
僕の夢で君を満たしたいんだ
君を気持よくさせてあげる

And baby through the years
Gonna love you more each day
So I promise you tonight
That you’ll always be the lady in my life

年を重ねるごとに
君を愛する気持が日増しに強くなるだろう
だから今夜約束するよ
君はいつだって僕の一番大事な女性だと

The Lady In My Lifeの歌詞より

マイケルは自伝MOONWALKで、プロデューサーのクインシーに何度もレコーディングさせられたことを明かしています。

当時20代前半で仕事中心の人生を送ってきたマイケルにとって、プロポーズのようなこの歌を表現するのは難しかったかもしれません。

We were used to doing a lot of takes in order to get a vocal as nearly perfect as possible, but Quincy wasn’t satisfied with my work on that song, even after literally dozens of takes. Finally he took me aside late one session and told me he wanted me to beg.

できるだけ完璧な歌声を録音するために、たくさん録音することは僕たちにとって普通のことだった。
でもクインシーはあの曲に対する僕のパフォーマンスに、数十回歌っても満足していなかった。
あるセッションが終わる頃、彼は僕を呼び出して、「beg(懇願する)」するように歌って欲しいと言ったんだ。

So I went back in and had them turn off the studio lights and close the curtain between the studio and the control room so I wouldn’t feel self-conscious. Q started the tape and I begged.

それで僕は戻って、周りの人にスタジオのライトを消して、スタジオとコントロールルームの間をカーテンを閉めるように頼んだ。僕が自意識過剰にならないために。
クインシーがテープを再生して、僕はbeg(懇願した)んだ。

Michael Jackson, MOONWALK

クインシーはこの歌で、マイケルの大人っぽくセクシーな新しい一面を引き出したかったのでしょう。

Michael has an innate sensual feel inside but he doesn’t think of it as that.

マイケルの中にはセンシュアルな感覚が元々備わっているが、彼はそんなふうに思っていない。

Joseph Vogel, Man In The Music

マイケルは最終的に部屋を真っ暗にして歌い、ようやく魂をこめた表現ができました。

当時のファンは、しっとり大人っぽいマイケルの歌声を聞いてドキドキが止まらなかったでしょう。

まとめ

この記事では、スリラー収録曲に関するトリビア16個をご紹介しました。

  • マイケルはOff The Wallの時期からWanna Be Startin’ Somethin’を作曲していた
  • Wanna Be Startin’ Somethin の”makossa”の意味は「ダンス」
  • マイケルは最初、キーが高いBaby Be Mineを上手に歌えなかった
  • The Girl Is Mineをイメージしたマイケル自作のイラストが存在する
  • Thrillerのタイトル案はStarlightだったが、マイケルが反論して変更された
  • Thrillerの効果音「オオカミの鳴き声」はマイケルの声
  • Beat Itのミュージックビデオには本物のギャングが出演している
  • マイケルが車に乗りながらBillie Jeanのビートを考えていると、車が燃えた
  • Billie Jeanの録音に152cmの筒が使用された
  • Billie Jeanのベースに採用されたのは日本の会社YAMAHAの機材
  • Human Natureは、幼い娘との会話から生まれた
  • Human Natureは元々マイケルのための曲ではなく、偶然発見された
  • マイケルは、アルバムに採用されたPYTと全く別の「PYT」を作曲していた
  • PYTのコーラスに、妹のジャネットと姉のラトーヤが参加している
  • Tenderoniはスラングで「若くてスウィートな女の子」という意味
  • マイケルはThe Lady In My Lifeを何度もレコーディングさせられた

読者の皆様にとって何か新しい発見があれば幸いです。

スリラーは一つ一つの収録曲が魅力的な名作です。

発売から40周年を迎えた今、改めて聞き直してみると、新たな魅力が発見できるかもしれません。

1990年生まれ。マイケルファン歴20年ほど。
もはや彼が脳内に住んでいる。
NHK BSのテレビ番組「熱中夜話 マイケルジャクソンナイト」にファンの1人として出演した経歴あり。
ファンの方も、そうでない方も楽しんでもらえる記事を書きたいです。

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