こんにちは。あおありです。
鬼滅の刃の鬼舞辻無惨って、よく「マイケルだ」って言われてるけど、マイケルって何?どこが似てるの?
と疑問に思っている人はいませんか?
Embed from Getty Imagesマイケルとは、世界的に有名な歌手・ダンサーのマイケルジャクソンのことです。
1960年代から2000年代にかけて、長い間音楽業界の第一線で活躍していました。
1988年に公開された、“Smooth Criminal”のミュージックビデオに登場するマイケルと、
鬼舞辻無惨が初登場するシーンは明らかにそっくりです。
マイケルファン歴20年で、鬼滅の刃の原作漫画を全部読んだ筆者が、真剣に2人の共通点を検討した結果、実は内面にもたくさん共通点があることが判明しました。
私が考える2人の共通点は以下の10個です
外見の共通点
- チリチリカールの黒髪
- 服装(帽子とスーツ)
- 端正な顔立ち
- エレガントな仕草
内面の共通点
- 永遠の命を望む
- 完璧主義で神経質
- 全てを把握して指示が明確
- 太陽が苦手
- 圧倒的
- 魔法的な能力がある
以上、10個の共通点について詳しく解説します。
最後に、共通点はたくさんあるけど、マイケルは鬼舞辻無惨と違ってすごく良い人だよ!っていう弁解もします。
ほんのりネタバレあります。苦手な方はご注意下さい
外見の共通点4つ
鬼舞辻無惨は漫画版2巻、アニメ版6話で初登場します。
初登場シーンでは、「月彦」という人物を演じ、妻と子供も居て人間界で暮らしています。
その出立ちにそっくりと言われているのが、Smooth Criminalのミュージックビデオのマイケル。
見た目の共通点を、髪型、服装、顔立ち、仕草の4つに分けて検証しましょう。
チリチリカールの黒髪
帽子の隙間からチリチリカールの黒髪がピロピロ垂れてる感じが2人そっくりです。
ミステリアスで憂いを帯びた印象を受けます。
服装(帽子とスーツ)
帽子の色とデザインは全く同じです。
スーツは色もデザインも違いますが、2人とも個性的なデザインをオシャレに着こなしています。
ちなみに、Smooth Criminalの衣装は、伝説のミュージカルスター: フレッドアステアのオマージュです。
アステアが主演する“Band Wagon”の衣装やセット、振り付けにかなり影響されています。
美しい顔立ち
鬼舞辻無惨は、ラスボスとは思えないレベルで器が小さく、頭が悪いのでファンからよくいじられていますが、「顔だけは良い」と定評があります。
鬼舞辻無惨って顔だけは良いよな
顔と声とファッションセンスだけは良い
中性的で上品で整った顔立ちです。
マイケルは、11歳でメジャーデビューした当時、素朴で可愛い感じの雰囲気でした。
Embed from Getty Imagesアラサーあたりからメイクに凝ってビジュアル系路線?になり、「綺麗」「中性的」な印象が強くなりました。
エレガントな仕草
2人ともゆっくりとした動作で、無駄のない、エレガントな所作と話し方をしています。
内面の共通点6つ
鬼舞辻無惨とマイケルジャクソンの見た目の共通点について記載しました。
第一印象がそっくりな2人ですが、実は内面にも共通点がたくさんあります。
マイケルと鬼舞辻無惨の共通点、
- 永遠の命を望む
- 完璧主義で神経質
- 全てを把握して指示が明確
- 太陽が苦手
- とにかく強い
- 魔法的な能力がある
について詳しく解説します。
永遠の命を望む
鬼舞辻無惨は、強靭な肉体と殺傷能力を持つものの、日光に当たると焼け死んでしまうという弱点がありました。
彼の目標は、「太陽の光を克服し、永遠の命を手に入れること」です。
そのために、手下の鬼を増やし、多くの人間を犠牲にしてきました。
君の心が私にはわかるよ。君は永遠を夢見ている…。不滅を夢見ている…
産屋敷耀哉 – 鬼滅の刃16巻
一方、50歳という若さで亡くなってしまったマイケルも、インタビューで「永遠に生きていたい」と話していました。
2003年に制作された “Living With Michael Jackson” というドキュメンタリー内で、マイケルは古代エジプトを連想させる大きな金色の棺を購入します。
ジャーナリストのマーティンバシールが「これに入りたいの?亡くなったあとはどうなりたいの?」と質問したとき、
“I would like to live forever”(できるなら永遠に生きたい)と答えました。
マイケルは永遠に愛され続ける存在だね
完璧主義で神経質
鬼舞辻無惨は完璧で不滅の生命体になることを夢見ています。
無惨が偶然一般人と遭遇して、「顔色が悪い。もうすぐ死にそう」とディスられたあと、
すぐに癇癪を起こして相手を殺し、こうつぶやきます。
違う違う違う違う 私は限りなく完璧に近い生物だ
鬼舞辻無惨 – 鬼滅の刃 第2巻
ちなみにこのシーンの鬼舞辻無惨が小者すぎて、ファンの間で「頭無惨」と愛されています。
マイケルは自他共に認める完璧主義者です。
完璧な作品を作るために、時間もお金も労力も妥協しません。
「完璧というものを信じている。中途半端だとめっちゃイライラする。」とインタビューで語っています。
(マイケルはどんなときに怒るの?とファンから聞かれて)
僕は完璧を信じている。誰も辿り着いていないように思えるけど、できると信じているんだ。少なくとも99.9%に到達していないと、僕はすごく腹が立つ。
マイケルジャクソン – 1995年 ファンとのチャットイベントで
全てを把握していて指示が明確
鬼舞辻無惨は部下である鬼の行動を把握しています。
鬼が近くにいる場合、その鬼が考えていることさえも察知してしまいます。
「私のことを誰にも喋ってはいけない。喋ったらすぐに分かる。私はいつも君を見ている」
鬼舞辻無惨 – 鬼滅の刃 第2巻
また鬼舞辻無惨は、自分の望みを部下にはっきりと分かりやすく伝えており、ブレがありません。
「私の望みは鬼殺隊の殲滅。一人残らず叩き殺して、二度と私の視界に入らせないこと」
鬼舞辻無惨 – 鬼滅の刃 第8巻
気に入らない部下はすぐに惨殺してしまうパワハラ上司の無惨ですが、部下の行動をしっかり把握し、やるべきことを明確に伝えるという点では、リーダーシップに長けています。
やる気と能力が高い社員にとっては良い上司かも
マイケルジャクソンは、演出、演奏、映像編集などあらゆる過程を理解しており、細かく指示を出します。
Embed from Getty Images2009年に開演予定だったコンサートのリハーサル映像を編集したドキュメンタリー映画、This Is It で、マイケルが全てのスタッフに細かく適切な指示を出す場面がみられます。
MJ is always hands-on with everything that he does.
He knows all of his records.
He knows all of his tempos.
He knows all of his keys of songs.マイケルは常に、自分のやることを全て理解している。
マイケル・ベアデン – 音楽監督
録音した内容も、テンポも、曲のキーも全部把握している。
例として、マイケルが実際にギターの音をビートボックスで表現し、ベース演奏者に「こんな感じでもっとファンキーに弾いて」と指示する場面があります。
You know I’m gonna
want that more, right?
[IMITATES BASS GUITAR]
It’s funkier.
I’m not feeling that part enough.ここの部分をもっと強くしてほしいんだ。分かるかな?
マイケルジャクソン – This Is It (Wanna Be Startin’ Somethin’のシーン)
(ベースの音を真似する)
もっとファンキーに。まだ足りないよ。
自分の担当でないところまで把握し、関わっているからこそ素晴らしい作品ができるのです。
太陽が苦手
鬼舞辻無惨は日光に当たると焼け死んでしまうという弱点があります。
マイケルジャクソンは、「尋常性白斑病」という皮膚疾患があり、日光に当たりすぎないように気をつけて生活していました。
Embed from Getty Imagesただ、この病気が悪化する前から外で活動している映像は少ないので、元々インドア派かもしれません。
ミュージックビデオの撮影場所やコンサート会場はほとんど夜か屋内です。
Michael Jackson’s Vision というDVDには、彼が10代の頃からのミュージックビデオ42本が収録されています。
その中身を検証すると、
- 全体的に直射日光に当たっているビデオは3本だけ (Say Say Say, In The Closet, They Don’t Care About Us)
- 一部のシーンで日光に当たっているビデオは3本だけ(Bad, Speed Demon, Black Or White)
皮膚疾患の状態に関わらず、日光に当たる時間がかなり少ないです。
マイケルのライブも、ほとんど夜か屋内で行われました。
白夜(太陽が沈まない現象)がある北欧の国での公演は、例外的に明るい場所でお仕事しています。
明るい会場でパフォーマンスしている様子をみていると「なんか珍しいな。いつもよりハッキリ見えて良いな」と思います。
圧倒的
鬼舞辻無惨はすさまじい殺傷能力を持っており普通の人間が相手なら、一瞬で百人単位を殺せます。
しかも、生存することが最優先でプライドが無いので、自分が不利だと思ったら迷わず全力で逃げます。
そのため、1000年もの間、多くの人の恨みを買いながら、誰にも殺すことができませんでした。
何百何千という人間を殺しても私は許されている。この千年、神も仏も見たことがない
鬼舞辻無惨 – 鬼滅の刃 第16巻
マイケルジャクソンも他を寄せ付けない、圧倒的な存在です。
1983年に発表されたアルバム「スリラー」が、人類史上最も売れたアルバムなのは有名ですが、
それ以外にも多くのギネス記録を打ち立てています。
ギネス記録公式サイトで”Michael Jackson”と検索した結果
- ミュージックビデオプレミア放送 最多視聴者数 (推定5億人) Black Or White
- 最も高額なレコード契約(2.5億ドル)
- 1年で最も多くのグラミー賞を獲得した男性アーティスト(1984年 8部門)
- 最も多くWikipediaを閲覧された男性歌手 (2007年から2016年の累計)
これはマイケルの打ち立てた記録のほんの一部です。
魔法的なものを使える
鬼舞辻無惨は、「血気術」という特殊な能力を使いこなしています。
代表的な能力には以下のようなものがあります。
- 指でピッと押すだけで人間を鬼にできる
- 人間界に溶け込んで生きられる
- 相手を吸収し、殺した後も相手の記憶を読み取ったりできる
これは倒すの無理…。
マイケルジャクソンは、自分の作品を通して「魔法のような時間」を作ろうとしてきました。
I love to create magic—to put together something that’s so unusual, so unexpected that it blows people’s heads off.
僕は魔法を作り出すことが好きだ。誰もが思いつかないような物を一緒に集めて、予想外の魔法でみんなを驚かすのさ
マイケルジャクソン 1982年インタビューより
そのために、歌とダンスのスキルを上げ、最新の映像技術や舞台演出などを独自に取り入れて、誰も見たことのない魔法のようなパフォーマンスをしてきました。
その代表例は、地に足をつけたまま地面に向かって傾く、“Zero Gravity” とよばれる動きです。
このパフォーマンスは日々の筋トレとオリジナルに開発された技術の結晶です。
マイケルが鬼舞辻無惨と全然違うところ3個
マイケルジャクソンと鬼舞辻無惨には、予想外にたくさんの共通点がありました。
しかし、当然ながら2人は全然違う人物です。
マイケル=鬼舞辻無惨と思われるのは忍びないので、最後に「マイケルが鬼舞辻無惨と違うところ3個」を紹介します。
マイケルはずっと愛され続ける
鬼舞辻無惨がついに日光に焼かれて滅びたあと、全ての鬼が消えて体は跡形もなく消えてしまいます。
しかし、マイケルが残してきた作品は、時間がたっても輝き続けます。
今も、そしてこれからもたくさんの人々の心を打ち、楽しませることでしょう。
2009年、マイケルがコンサートのリハーサル期間中に突然この世を去った後、リハーサルの様子を記録した映画 “This Is It”が公開されました。
エンドロールに入る前、画面にこんなメッセージが表示されます。
Michael Jackson
KING OF POP
Love lives forever
1958-2009という年代を記すのではなく、彼が永遠に愛し愛されつづけるという記載が感動的です。
現在活躍しているトップアーティストたちも、マイケルの影響を多大に受けています。
最近大人気のBTSもマイケルのダンスや衣装を真似しています。
また2022年現在、ニューヨークのブロードウェーでマイケルジャクソンの半生をテーマにしたミュージカルが上演されています。
マイケルは今後もずっと愛されるでしょう。
マイケルはとっても人道主義者
マイケルは、世界中のあらゆる団体へ長年人道支援をしてきました。
1992年には自ら基金を設立し、貧困をなくすことを目標に活動してきました。
最も多くのチャリティー活動をしたポップスターとして、ギネスにも認定されています。
これは、彼が行ってきたチャリティーのほんの一部です
- サラエボの子供たちへ、冬に備えた救援物資を届ける
- ボスニアの貧しい子供たちへ”靴箱ギフト”を用意して届ける
- ジョージアの子供たちへ、急遽必要なワクチンを空輸する。
- トイザらス・アメリケアと協力して、ブタベストの子供病院2つに、何千ドル分ものオモチャ、食糧、生活用品を届ける
- ハンガリーの少年の肝臓移植の代金を払う
彼が「世界をもっと良い場所にしたい」と本気で思っていたことがわかります。
マイケルはとても謙虚
マイケルは若くして莫大な富と名声を手に入れました。しかし、常に謙虚で誰にでも丁寧に接していました。
映画 “This Is It“の特典映像 “Memories of Michael” で、スタッフがマイケルとの思い出を語っています。
たくさんあるエピソードの中で、バンドメンバーのアレックス・アルが語ったエピソードがとても印象的です。
- マイケルは毎日、アレックスのキーボードの上にタオルを置いて良いか、聞いていた。
- アレックスは「何言ってんの?ここは君の家で僕たちは君のためにいるんだから好きにしてよ。これからは聞かなくていいよ」と言った
- でもマイケルは毎回聞くのをやめなかった。
また、長年マイケルの衣装係を務めてきたマイケル・ブッシュも、自身の著書 “King Of Style”の中でマイケルのエピソードをたくさん語っています。
例えば、ミュージックビデオ ”Black Or White” の撮影時にはこんな出来事がありました。
- 撮影現場では、スタッフは名前でなく役割名で呼びつけられることが多い
- 誰かが「ヘアー!」と叫びんだら、美容師が走って行く
- マイケル・ブッシュは付き合いが長いので、普段は名前で呼ばれていた。
- 撮影の途中、マイケルは「衣装係!」と叫んだあと、手で口を覆った。
- マイケルブッシュに、「君の名前は知ってるのに、こんな呼び方をして本当にごめん」とあやまった。
- 「気にしないで。これからは君を“エンターテイナー”と呼ぶことにするよ」と言ったら、マイケルはクスクス笑った。
リンク Black Or Whiteのミュージックビデオについて
まとめ
マイケルジャクソンと鬼舞辻無惨の共通点を10個紹介しました。
- チリチリカールの黒髪
- 服装(帽子とスーツ)
- 端正な顔立ち
- エレガントな仕草
- 永遠の命を望む
- 完璧主義で神経質
- 全てを把握して指示が明確
- 太陽が苦手
- 圧倒的
- 魔法的な能力がある
ただし、マイケルは鬼舞辻無惨と違ってすごく良い人です!
この記事をきっかけに、マイケルのことを知ってくれる人が居たら嬉しいです。
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